焼き鳥の地域差
同じ「焼き鳥」という呼称であっても、地域によっては味付けや付け合せ、使用する肉の部位、種類などが異なる。
焼き鳥とは関係ないけど…オススメ!
地域:北海道〜福島hukusima
- 美唄(北海道)
- 北海道美唄市では鶏肉が使われているが、味付けは塩コショウが主流であり肉の部位もセイと呼ばれる正肉とモツと呼ばれるきんかん・レバー・ハツ・砂肝等の内臓と皮を他地域のように細分化せずに1本の串に刺したものの2種類が出される。
室蘭と同様にネギはタマネギが使われる。臭みを消すため、内臓類を一度ボイルしてから焼く店が多いことも美唄の特徴となっている。
- 室蘭・函館などの道南地方(北海道)
- 道南地方では、「焼き鳥」という語は、通常、豚肉を用いた焼きトン(豚串)を指す。
地元の人々にとっては「焼き鳥」は豚肉で作るのが常識なので、鶏肉で作る場合は「鶏肉の焼き鳥」などと呼ばれる。
「室蘭やきとり」の場合、タマネギがねぎまのネギとして使われ、豚肉にからしをつけて食べる。
- 盛岡(岩手県)
- 盛岡競馬場の名物となっているジャンボ焼き鳥が有名。通常の焼き鳥で使われる肉の5倍以上はあるような巨大な鶏肉を2、3個串刺しにして焼く。
味付けはシンプルに塩。
これに唐辛子を大量にふりかけて食べる。
市内の店舗も他地区の焼き鳥より肉が大きい店が多い。
- 福島・郡山(福島県)
- 福島市では鶏肉、郡山市では豚肉ベースのオーソドックスな炭火の串焼が盛ん。
特に福島市は、市制100周年の2007年には「第1回やきとリンピック」の開催地にもなり、全国のやきとりのイメージ向上に貢献している。
焼き鳥好きからのおすすめ
地域:埼玉〜福岡
- 東松山(埼玉県)
- 東松山市の焼き鳥は、豚肉を用い「やきとり」を頼むとカシラのねぎまが出される、タン、ハツなど他の部位にもネギをはさんで串に刺す、軽く塩焼きしたものに、唐辛子などをブレンドしたピリ辛味噌だれを塗って食べる、などの点が特徴。日本初の焼き鳥店同業組合(正式名称:東松山焼鳥組合)のある街でもある。
- 愛知県(岐阜県)
- 愛知・岐阜ではネギマとは鶏肉ではなく豚バラ肉とネギを交互にさしたものである。通常は塩こしょう味。
- 長門(山口県)
- 山口県長門市は養鶏業が盛んであり、比較的安価に良質の鶏肉が流通されていたこともあって、人口に対する焼き鳥店の比率が多い。
また、養豚業が盛んな地域もあることもあって、豚肉、特に豚のバラ肉を串焼きにしたものも「(豚バラの)焼き鳥」と呼ばれる串焼きも多い。
又、焼き鳥加熱の炭火は一般的に白炭を使用するが、山口県の焼き鳥店では火力の強い黒炭の使用率が高く全国的にも珍しい。
- 今治(愛媛県)
- 愛媛県今治市は人口当たりの焼き鳥店の数が全国2位であるという調査がある(市町村合併前の旧今治市のデータ)。
今治では「ヤキトリ」とカタカナで表記することも多い。 今治の焼き鳥の特徴は、鉄板焼と呼ばれる調理方法にある。
直火ではなく、鉄板の上に材料を載せて、さらにコテ状のもので押さえつけて焼くのである。
この起源については、諸説あるが、今治市には造船所が多く、余っていた鉄板を用いたという説。
あるいは早く焼けるからせっかちの人にぴったりだったという説などがある。
通の間では、「皮」に始まり「せんざんき」(唐揚げのこと)に終わると言われている通り、一定のコースがある。
- 久留米(福岡県)
- 福岡県久留米市をはじめとする九州北部一帯では、鶏肉や豚肉のほか牛肉、豚サガリ、ダルム、ヘルツ、センポコ、野菜、キノコなど様々なものが供され、魚介類(いか、ホタテ、ししゃもなど)を串焼きにしたものも「焼き鳥」として供されることもある。
福岡市を中心とした地区では豚足を焼いたものが焼き鳥の一種として供されることがある。
味付けは塩が中心で、タレを付けて焼く方法はあまり見かけない。
久留米市では「久留米やきとり日本一の会」という団体が「B-1グランプリ」という食の祭典に久留米やきとりを出展する等の活動を行っており、2008年には久留米市で同祭典が開催された。